この文章の内容として最も適切なものはどれですか。

１．近年（きんねん） 、 インターネット や LAN を 利用 し て 行う会議 、 いわゆる 電子会議 が 広まっ て いる 。 電子会議 の 長所 は 会場 に 参加者 が 集まら なく て も いい こと だ が 、 それ だけ で は ない 。 一般 に 、 普通 の 会議では 、 「周囲 の 目 」 が 気 に なっ て 、 だれ か ( 特に目上 の 人 ) が 発言 （はつおん）し て いる 間 「 うん うん 」 と うなずいたり し て 「 聞い て い ます よ 」 という 態度（たいど） を 「 周囲 」 に 示し続ける こと に 意識 が 向かっ て しまう。 しかし 、 実はその間 、 思考（しこう） の ほう は ストップ し て しまい やすい 。 それ に対し 、 電子会議 の 場合 は 、 「 周囲 」 を 気 に する 必要 が なく 、 自分 の 思考 を 止め ず に ほか の 人 の 発官 が 聞ける 。 その 結果 、 新しい アイデア が 浮（う）かぶ こと が 多い の で ある 。

この文章の内容として最も適切なものはどれですか。

２．もしただいま大恋愛(だいれんあい)の最中だったら、本など読むことをおすすめしない。とくに恋爱小説など、間違っても読んじゃいけない。たとえバルザックの「谷間(たにま)のゆり」のような純愛(じゅんあい)小説の傑作(けっさく)をもってきても、トルストイの「アンナ·カレーニナ」のような不倫(ふりん)小説の傑作をもってきても、あなたが現に夢中でうちこんでいる恋爱の生(なま)なましい経験(けいけん)に比べたら、色(いろ)あせてしまうにちがいないからだ。

　　また恋愛中の相手の恋人に、本の話など仕掛（しか）けてはいけない。たとえば遊園地（ゆうえんち）に行って黙（だま）って恋人とジェットコースターに乗って遊ぶことに比べだら、ずっと不毛（ふもう）な喋（しゃべ）りにすぎないからだ。
だがおなじ本を読むことも、おなじ本のでもいいからやってみたほうがいい。もしも恋愛が峠（とうげ）をこえたと思えたり、これは失敗だったと思えたりしたときには。
　　本には恋愛の終わりや失恋の辛（つら）さを、もとに返す力はないが、あなたの恋愛の終わりや失恋をもう一度、あなたが体験したよりもっと巨（おお）きく、もっと深く体験させてくれる力があるからだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（吉本隆明『読書の方法　なにを、どう読むか』光文社）

この文章で筆者が最も言いたいことは何ですか。

３．子供たちはよく「お父さんよりお母さんのほうがこわい」と言いますね。「お母さんは叱る人というイメージが一般的になっているんじゃないでしようか。父親がそとに出て働いている場合、どうしても母親のほうが子供と接する時間が長くなります。だから、母親に叱る役割がまわってきやすいのです。それに、父親はあまり子供と一緒にいられないので、「こどもにきらわれたくない」という気持ちが強くなります。それで、あまり叱ろうとしないので。いつも叱ってばかりでは、母親は子育てが嫌になってしまいます。

ある専門家は、母親は「包む」役割、つまり優しく子供を受け入れる役目を持つのに対して、父親は「切る」役割、つまり厳（きび）しくルールを教える役割を持つべきだと言っています。父親が厳しく叱った後に、母親が子供をフォローしてあげるようにすると、親子の関係はよくなるそうです。子供を叱る必要があるときには、父親がその役割を引き受けてこそ子育てはうまくいくのです。

たしかにに間は昔と違って、父親と母親は固定的（こていてき）ではなくなってくました。現在、家庭おける男女の役割分担（ぶんたん）は境界がなくなりつつあります。しかし、子育てに関してはこうした意見に耳を傾（かたむ）けたほうがいいのではないいでしょうか。